オーガー Augur

オーガー Augur

オーガー Augur

ブックメーカーの仕組みをデジタル化したプラットフォームのオーガー(Augur)。ブロックチェーン(分散型台帳技術)の技術を使って、中央管理者(胴元)がいない公平で透明性が高い予測市場(賭け市場)を実現しようというのが基本的な考え方です。

イーサリアムのスマートコントラクトプロジェクトの一つとして、高い注目を集めているオーガーには、イーサリアムとEther(イーサ)の関係と同じく、オーガーで使う仮想通貨のREP(リピテーション)が存在します。

予測市場に革命を起こすオーガー

日本では刑法で禁じられていることもあり、日本人にはあまりなじみがないといえるブックメーカーなどの予測市場。欧米では様々なものを賭け事の対象にして盛り上がる、ポピュラーな娯楽として定着しております。予測市場=ギャンブルというのが分かりやすいと思いますが、オーガーではギャンブルという言葉を使っていません。オーガーに敬意を表するという訳ではないですが、ここでもギャンブルという言葉を使わず、あくまでも予測市場として進めていきます。

基本的に予測市場というのは運営元(胴元)が存在します。日本でも公営ギャンブルの競馬はJRAが運営元ですよね。海外のブックメーカーも様々な企業が運営元になっている訳です。予測市場を運営してくためにはいろいろな経費がかかるので、当然ながら必ず運営元は一定の儲けがある仕組みになっています。そこでオーガーではスマートコントラクト技術を応用して、運営元が存在せず、公平で透明性の高い予測市場を実現しようという訳です。

オンライン・ブックメーカーに近いイメージを連想する方がほとんどだと思いますが、ブックメーカーには運営元が提示する“オッズ”があります。しかし運営元が存在しないオーガーでは、参加者の予測によってオッズが決まります。オーガーでは賭け事の対象を運営元ではなく、ユーザーが好きに立ち上げることができるのです。

事実を認定するレポーター

さて、賭け事の配当はどのように行われるのでしょうか。予測市場では、予測した結果が正しけれれば配当が得られます。オーガーではレポーターと呼ばれる人達の多数決によって結果が決まり、結果が正しいと判断されると配当が得られる仕組みになっています。

オーガーを理解する上でのキーワードともいうべき、レポーターについてもう少し説明します。まずレポーターになるにはデポジット(保証金)を用意する必要があり、レポーターとして参加するには事実に基づいて予測市場の結果を報告(事実認定)する義務があります。そのため、多数決の結果で過半数を超えた結果に投票(過半数を超えた結果を認定)したレポーターは報酬がもらえますが、間違った結果に投票したレポーターは、デポジットが没収されてしまいます。

このような仕組みはDistributed Fact Stream(分散型事実認定)といわれます。ブックメーカーの仕組みをデジタル化するためにレポーターの存在が必要なのです。

可能性を秘める新たなイノベーション

予測市場を画期的に変革するオーガーには、保険システムや金融デリバティブへの応用が期待されています。よく言われるように、保険のシステムは予測市場のシステムと共通するところが多く、実現は現実味をおびています。この辺りがオーガーが世界中から注目される大きな理由といえるでしょう。

予測市場が刑法で禁じられている日本のような国では、今後どのように対応が進んでいくのか気になるところですが、オンラインブックメーカーそのものを変える可能性を秘めています。予測市場から保険業界の在り方まで、私たちの生活に身近な物事が、革新的に変わることに大きな期待が集まります。

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