イーサリアム(Ethereum)のウォレット・サービスで相次ぐ脆弱性

イーサリアム(Ethereum)のウォレット・サービスで相次ぐ脆弱性

イーサリアム(Ethereum)のウォレット・サービスを提供している、ロンドンに本社を置くParity Technologies(パリティー・テクノロジーズ)が開発した、『マルチシグ・ウォレット』で脆弱性が見つかった。

マルチシグ・ウォレットは7月にも脆弱性が発見されて、約15万イーサ(ETH)が被害にあったとされている。このときに発見された脆弱性は、7月19日に修正が行われていた。パリティー社の発表では、7月20日以降にリリースされたマルチシグ・ウォレットをインストールしたユーザーが、今回の脆弱性の影響を受ける可能性があるとしている。つまり7月20日以降に行われたICOは影響を受けることになり、少なくても60万イーサ(ETH)が凍結されているようです。

この数か月の間に相次ぐ重大なトラブルが発覚したパリティー社のマルチシグ・ウォレット。イーサリアムに関する大きなトラブルと言えば、一年前に起きたThe DAOの脆弱性がハッキングされた事件を思い起こす人も多いでしょう。The DAOの事件が発端となり、イーサリアムが「イーサリアム」と「イーサリアムクラシック」という別の通貨(プロジェクト)に分裂するという事態に発展しました。

今回のマルチシグ・ウォレットの脆弱性で、プラットフォームであるイーサリアム自体がThe DAOの時のような混乱を引き起こす可能性は少ないと思いますが、改めてスマートコントラクトの問題点が提起されたといえるかもしれません。

イーサリアム(Ethereum)が標榜するスマートコントラクトという概念は画期的で素晴らしいシステムであることは誰もが認めるところでしょう。しかしスマートコントラクトが世界的に広く利用されるためには、まだ多くの課題がありそうです。

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