レンタルサーバー Zenlogic(ゼンロジック)はどう変わる?

レンタルサーバー Zenlogic(ゼンロジック)はどう変わる?

Zenlogic(ゼンロジック)

ビジネス向けのクラウド型レンタルサーバーを提供しているZenlogic(ゼンロジック)。2019年4月1日、運営元がファーストサーバー株式会社から株式会社IDCフロンティアに代わりました。

個人で利用している人は少ない印象のレンタルサーバーですが、以前クライアントの企業さんが利用していたのでゼンロジックを利用する機会がありました。

2年以上ゼンロジックを使ってみた率直な感想と、IDCFクラウド基盤を採用した新サービスも始まり、今後ゼンロジックはどう変わるのだろうという個人的な考察をまとめてみました。

Zenlogic「Yシリーズ」の新規申し込みは終了

そもそもZenlogic(ゼンロジック)というのは、ファーストサーバーが提供していたホスティングサービス(クラウド型のレンタルサーバー)です。

ゼンロジックは主に企業向けのサービスなので、一般的なレンタルサーバー(共有サーバー)の個人向けプランと比較すると割高に見えますが、企業が専用サーバーを構築することを考えればかなり割安といえます。

共有サーバー並みの価格で、専用サーバーのような安定性とクラウドの拡張性を合わせ持つ、ハイブリッドレンタルサーバーサービスとしてスタートしたゼンロジックは、個人でも利用しやすい格安な特別プランも用意されていました。

この特別プランを含むゼンロジック開始直後のサービスが、2019年5月14日をもって新規申し込みを終了した「Yシリーズ」です。

Yahoo JAPANのクラウド基盤を採用したレンタルサーバーということで、サービス開始当初は大いに注目されましたが、結果としてはあまり良い評価は得られなかった印象です。

とにかく障害が多いゼンロジック「Yシリーズ」

ゼンロジックを利用した方なら分かると思いますが、UIなどはシンプルで分かりやすく、サービスの内容自体も悪くはありません。

ではなぜ、ゼンロジック(Yシリーズ)の評判はイマイチなのでしょうか。サーバーの処理時間が遅かったり、細かい事を言うと確かに不満もあるのですが、最大の原因は障害が多いということに尽きると思います。

ゼンロジックを使う理由はさまざまだと思いますが、ビジネス向けのホスティングサービスということで、多くのビジネスパーソンは何かあった時に信頼できるサービスだからという思いがあるのではないでしょうか。

にもかかわらず、webページにアクセスできなくなったり、大事なメールが届かないなど、これでもかってくらい頻繁に障害が発生していました。

もちろん障害が発生するたびに、ゼンロジックを利用している全ての利用者が障害の対象となるわけではないのですが、これではビジネス向けのサービスどころか、個人でも使えるレベルではありません。

クラウドのメリットを生かすまでもなく、障害の多さばかりが目立ってしまった感じのゼンロジック(Yシリーズ)。

Yahoo JAPANのクラウド基盤でサービスを展開する上で、解決しずらい何かしらの問題があるのかと思いますが、ゼンロジック「Yシリーズ」の新規申し込みを終了したのも納得できます。

よりビジネス向けに特化

ゼンロジック aws

ゼンロジックは「Yシリーズ」に代わって、自社クラウドの『IDCFクラウド』を基盤に採用した「ICシリーズ」という新たなホスティングサービスが始まり、2019年5月15日から提供開始となりました。

Yシリーズにあった「特別プラン」のような個人の利用者向けのプランはなくなり、より企業向けに特化した内容となっています。

ゼンロジックの開始当初は、ビジネス向けでありながら、個人の利用者も増やそうといった意図があったと思いますが、今後はビジネス向けに特化したホスティングサービスを展開していくように思えます。

もともと企業向けのレンタルサーバーということもあり、他の個人向けのレンタルサーバーに比べて情報が少なすぎるし、個人の利用者が思うように増えなかったのではないでしょうか。

ちなみにゼンロジックでは、Amazonのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を基盤としたAWシリーズや、中国最大のクラウドサービスプロバイダー「Alibaba Cloud」を基盤にしたALシリーズも提供しています。

『IDCFクラウド』を基盤に採用した「ICシリーズ」が、いかに継続的に安定したサービスを提供できるかによると思いますが、「Yシリーズ」で失った信頼を取り戻すには、少し時間がかかるかもしれませんね。

Yシリーズでは、特別プランを含めると8つのプランがあったので、どれを選べばいいか迷うし分かりずらかったのですが、新たに始まったICシリーズは4つのプランに絞られているのも分かりやすくて良いと思います。

原点に戻って企業向けに特化したのは正解だと思います。

サポート面は好印象

さて、あまりの障害の多さに辟易したせいか、ゼンロジックに対してはつい辛口になってしまいますが、オペレーターさんの対応は良かったです。

もともとビジネス向けのホスティングサービスということもあるかもしれませんが、ゼンロジックのオペレーターさんはサーバーに対する知識がしっかりしているというか、専門性が高い印象を受けました。

もちろんオペレータさんにもよると思いますが、私が何度か問い合わせた時に対応して下さったオペレーターさんは、いずれの方も専門性が高く、サポート面では好印象でした。

ゼンロジックのテクニカルサポートは、サーバー運用経験が豊富な専門チームが対応してくれます。

通常だと「○○をするにはどうすればいいの?」など、UI上の設定や使い方を問い合わせる場合がほとんどだと思うので、オペレーターさんのサーバーの知識などを意識することは無いかもしれませんが、個人向きのレンタルサーバーのサポートに比べると、サポートの質は高いように感じました。

現在はチャットでの問い合わせもできるようになっています。

ゼンロジックはどんな人におすすめか

ビジネス向けのサービスということで利用者は限られると思いますが、ゼンロジックはサポート重視で選ぶレンタルサーバーということが言えると思います。

365日無料の電話サポートや、テクニカルサポートではサーバー運用経験が豊富な専門チームが、顧客のサーバー環境を個別チューニングしてくれます。

この辺は個人向けのレンタルサーバーには見られないサポートだと思います。

例えば中小企業のweb担当者さんの場合、専業ではなく他の業務と兼業でweb関連の仕事をしている場合が多いかと思います。

web関係の技術は進化が早く、ある程度知識がある人でも通常業務と兼業で業務をこなしていくのはなかなか大変です。

個人向けのレンタルサーバーに比べて割高な分、お客様サポートには特に力を入れて差別化を図っているので、兼業などで忙しい企業のweb担当者さんにはおすすめのサーバーかもしれません。

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